世界一詳しくわかりやすく!【政治経済】世界の政治体制

 この記事では高校公民科「政治・経済」の内容を説明しています。なおこれまで公開していたノートは作成に時間がかかり、ブログの更新が滞ってしまいますので、後日作成し配信いたします。必要な図はその都度提示したりしますので、ご安心ください。

 

 

世界の政治体制 最終回!

 さて今回はその他の国ということで、8つの国の政治体制とトピックを学習していきます。最初の中国のみ少し重いですがそのほかは軽く流すで大丈夫です。これで政治経済最大の山は終了になりますから、頑張りましょう。

中国

 ではまず中国の政治体制です。以下の図をご覧ください。

 

中国の政治体制
稲垣清「図解 中国のしくみ」中経出版、45ページより引用

 中国は何をするにしても全国人民代表大会全人代)が関わるのが特徴ですね。全人代のニュースは毎年日本でも時期になると流れてきます。全人代は国家の最高権力機関で全ての権力が集中する「民主集中制」です。これは他の国の議会にあたる機関であると考えてください。政党は基本的に中国共産党のみです。他にも政党はありますが、基本的に実権はないと考えてください。以上で中国は終わりです。では残りの国もさらっと確認して今日はおしまいです。

フランス

 フランスです。フランスは議院内閣制と大統領制のハイブリッド型である「半大統領制」を採用しています。半大統領制は議会と大統領の勢力が同じなら大統領制的政治を、議会と大統領の勢力が違えば議院内閣制的政治を展開します。

ドイツ

 ドイツが取り上げられるのは、大統領制に特徴があるからです。ドイツの大統領は象徴的存在とされていて、基本的に政治を行うのは首相です。大統領によっても政治体制は各国で異なります。

 

ロシア

 ロシアは依然としてプーチン大統領の権力が強い状態が続いています。近年では憲法改正によりプーチン大統領はまだしばらくその座に就くことが可能になりました。そのほかにもプーチン大統領のための改憲が行われています。

韓国

 韓国は元々軍事政権でしたが、1980年代以降は民主化が進んでいます。ちなみに韓国の大統領の権力が非常に強いため、大統領の任期が終了後不幸になるなんていう話もあります。

北朝鮮

 北朝鮮は独裁政治の例として今回挙げます。北朝鮮は金一族による政治が続いています。ちなみに世界の国の民主主義指数という統計がありますが(エコノミスト・インテリジェンス・ユニット調査)によると北朝鮮は独裁政治体制が世界で一番強い国のうちに選ばれていますね。

台湾

 台湾は非常に特殊な国の一例として紹介します。台湾は日中戦争の後に中国共産党中国国民党の権力戦争に敗れた中国国民党で構成される国民政府が台湾に逃げたことで成立した国家です。現在も中国本国と台湾で「真の中国」はどちらかということ争っています。

イラン

 最後はイランを紹介して終わりです。イランを紹介する理由は「イスラーム共和制」という政治体制をとっているからです。共和政治を展開しながらイスラーム法(イスラム教の教え)に基づく政治体制をとることを「イスラーム共和制」という訳です。

 

 

 以上で世界の政治体制は終わりになります。次回からは「日本の政治」について学習していきましょう。本日は短いですがこれで終わりです。お疲れ様でした。